東電さんガス料金未公開会社と提携。

東京電力さんは、平成27年10月5日、14日と続けてプロパンガス会社との提携を発表しました。
2社ともプロパンガス料金を公開していない大手プロパンガス会社です。
「電気とガスのセット販売」を目的とした業務提携です。
セット販売には、ガス料金の公開が不可欠であり、提携は難しいだろうとの観測でしたが、予想に反しての業務提携の発表でした。
「卸先(提携先ガス会社)のことで東電には関係ない」との判断で、ガス料金公開を求めないようです。
民間企業として「顧客流失の防止」を優先するものであったようです。
東京電力さんは、日本のエネルギー業界の巨人であり、その影響力は図り知れません。
その巨人の「利益優先」の判断は、とても残念です。
原発事故では、今でも多額の税金が投入され、実質的に民間企業と言い難い会社です。
もっと公共の利益を考え、一般消費者の利益を考えて欲しかったと思います。

弊社は、東電さんのプロパン業界への逆参入や事業提携が、不透明なプロパンガス料金を改善させる黒船になると考えていました。
しかし、ガス料金未公開のプロパンガス会社との提携は、ガス料金のブラックボックスを容認するに等しいものです。
今後、更なる差別価格やガス料金格差の拡大に繋がりかねません。
提携先のガス料金トラブルは、東京電力さんのイメージを大きく傷つけるものだと思います。

提携が決まった以上、今後、この提携をきっかけに、提携先プロパンガス会社さんがガス料金の公開に踏み切ることを切に願っております。

万が一にも、プロパンガスで問題となっている賃貸住宅でのガス料金の高騰と同じ様な事にならないのを願っています。
選択権の無い賃貸住宅者に「高い電気」が販売されることになったら残念です。

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