サンプル料金表の公表について(一般消費者様向け)

弊社の公開しているサンプル料金表について、少々長くなりますが、改めて弊社の考えをお伝え致します。

本件「サンプル料金表」は、実売されているプロパンガス料金を値取り調査し、一般消費者様に比較検討する材料を提供することを目的としています。
その結果、同業のプロパンガス事業者に「差別価格」、「売り込み価格」、「集合住宅の暴利」の改善を促し、「プロパンガス販売価格の低廉化」と共に正常な競争環境を作出できると考えております。
具体的には、我々業界内では、よく自由価格のことを「八百屋の野菜と同じである」と例えます。しかし、プロパンガス業界での価格公開は極めて少なく、プロパンガスの他店価格を殆ど確認できません。即ち、八百屋さんなら価格交渉することが出来ても、基準が見出し難いプロパンガス販売では、価格差があることさえ気づかず、殆ど価格交渉されていません。
プロパンガス販売各社の販売実績を詳らかにすることで、一般消費者様に比較材料を提供し、延いては「違法ではないが常識外れ」な販売方法の根絶に繋げたいのです。
プロパンガス販売環境の改善は、弊社の利益にも繋がると考えています。

例えば・・
一戸建てのお客様のお宅にプロパンガスの売り込み電話や訪問販売があり、現在のプロパンガス販売事業者より50%も安い価格提示を受け、そのプロパン会社にガス供給を変更したとします。しかし、半年も経たない内に値上げ通知が届き始め、3年ほど経過したときには、複数回の値上げの結果、前のプロパンガス会社よりもガス料金が寧ろ高くなった・・そんなお客様が存在します。
例えば・・
アパートに住んでいて、大家さんがプロパンガス会社を変更する旨の連絡を受け、新プロパンガス会社から「ガス料金は今までと変わりません」と説明されていたとします。しかし、半年も経たない内に値上げ通知が届き初め、3年ほど経過したときには前のプロパンガス会社よりも50%もガス料金が高くなった。でも、アパートなのでプロパンガス会社を元に戻せない。引っ越し費用が掛かるので他のアパートに転居もできない・・そんなお客様が存在します。

どちらの例えも驚くことにプロパンガスの法律で「違法」ではありません。しかし、一般消費者の「常識」からすれば、詐欺同然と感じるのではないでしょうか?
しかも、価格競争が行われているかに見えて、その実、全くガス料金の低廉化に繋がっていません。
勿論、プロパンガスの新規営業を否定するものではありません。寧ろ、新規獲得は益々行うべきです。
ガス料金の公開も値下げ努力もしないプロパンガス事業者も多く、一般消費者の流動性の上昇こそが良い意味での緊張感を生むのだと考えています。
ガス料金の公開は、「非常識」な営業活動を防止し、正常な競争によってガス料金の低廉化をもたらします。

経済産業省の役人さん(住田孝之資源エネルギー庁資源・燃料部長)は、国会で「LPガスの顧客獲得に当たりまして、消費者に対して説明が十分でない、あるいは強引な勧誘をするといったようなことが起き、切り替えた後にトラブルになるような事例がございました・・・中略・・・ホームページなどで料金の透明性を確保するということを明記をしたほか、販売の適正化についても明確化を図っておるところでございまして、業界が一丸となって取り組むよう更に指導してまいりたいと思います。」とガス料金の公開によって問題点是正していく意向を示しています。
しかし、99%以上のプロパンガス業者が「ガス料金の公開」、「料金の透明性を確保」に至っていません。
他社料金のサンプルを公表した弊社に対し、ガス料金を公開していないプロパンガス販売事業者からは、「サンプル料金の掲載をやめろ。やめなければ訴える。」と脅しのような通知まで複数届いています。

サンプル料金の公表で、ガス料金の公開を望まないプロパンガス販売事業者から激しい抵抗が予想されています。
今安寧であれば、国からの要請と言えど変革を望まないのも仕方ありません。中には、「既存顧客と大きく異なる売り込み価格」や違法な「不当な差別対価」の実態を明らかにされては不都合な、「特定商取引法や独占禁止法に違反する悪質なプロパンガス販売事業者」もいるのかも知れません。
プロパンガス業界全体が、現在危機的状態で崖っぷちに居ることを認識していないのです。
この業界を改善するには、一般消費者様のご協力・ご支持しかありません。
弊社の理念をより多くの一般消費者様にご理解頂き、何とぞ弊社にご協力を賜りたいのです。
現在のガス会社から弊社にプロパンガス供給を乗り換える必要はありません。現在のプロパンガス会社と長い取引関係があり、その取引関係を継続したいこと事は、十分に承知しております。(勿論、ご要望が有れば、拒むものではなく喜んでお取り引きさせて頂きます。)
お客様が弊社にご協力頂くことで、現在取引中のプロパンガス会社を裏切る事にはなりません。寧ろ、そのプロパンガス会社のガス料金公開を促し、より深い信頼関係の構築に繋がるのです。
公平・公正なプロパンガス料金実現のため、何とぞご協力をお願い申し上げます。

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