弊社の公開しているサンプル料金表について種々のご批判があり、誤解が生じているようですので、改めて弊社の考えをお伝え致します。
先ずは、弊社の力不足により、十分なサンプル数が確保出来ていないことをお詫び申し上げます。
本件「サンプル料金表」は、同業他社様のガス料金公開を促す目的で作成しています。
国及び消費者団体の強い希望で「プロパンガス料金の透明化」及び「ガス料金の低廉化」が要請されていますが、未だガス料金を公開しているプロパンガス会社は1%にも満たず、本県茨城県に至っては、弊社ただ1社です。
電力及び都市ガスの自由化が迫っており、プロパンガスを含めたエネルギー業界の激変・再編は明らかです。
その様な社会情勢の中、プロパンガス業界だけが、現状維持に固執し変革を拒んでいるように思えます。
割高なガス料金が蔓延し、その結果、一人負けでの顧客数減少に歯止めが掛かりません。
他燃料に比した空室率の高さも突出しており、空室=プロパンガスと言っても過言ではないほどです。
情報公開をすると兎角大手企業が有利なように言われます。果たしてそうでしょうか?
弊社を含めた零細プロパン会社は、運営コスト面で極めて有利であり、情報公開することで、大手企業の横暴や嘘を防ぎ、より地域に密着したきめ細かい運営が出来るはずです。
勿論、情報公開は、価格の低廉化をもたらし今現在のような「高い利益率」は確保出来ないでしょう。しかし、それで良いのではないでしょうか?
プロパン業界に賭けて生きている零細企業にとって、他の事業で生きていくなど出来ません。幾ら薄利であっても「赤字でなければ」辞めることはないのです。
一方、大手企業はどうでしょうか?
「儲からない」なら直ぐに撤退することでしょう。「高い利益率」に目を付けて逆参入を検討している電力会社や都市ガス会社は、参入を取り止めるかも知れません。
少なくとも、現在横行している「差別価格」、「売り込み価格」、「虚偽の情報公開」、「集合住宅の暴利」に一定の歯止めを掛けられると思います。
一般消費者に味方になって貰わなくて、どうやって生き残っていけるでしょう。
変革に対する零細プロパン会社の活路は、「隠蔽」ではなく「公開」です。
種々のご批判がお有りとは存じますが、何とぞご理解賜りたく存じます。
ガス料金の完全公開に踏み切る会社が増えることを切に願っております。