【旧記載】
Q15. シェールガスで価格は下がりますか?
2014年現在、既に北米産LPガス(中東産より3割以上安値)は輸入されていますが、価格は下がっていません。資源開発費も年々上昇していると言われています(開発場所も陸地の井戸から海上開発に変わってきています)。現在の結果と費用上昇から「シェールガスが輸入されれば安くなる」との話は幻想だと言えるでしょう。
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【新記載】
Q15. 原油が値下がりしていますが、プロパンガスも安くなりますか?
結論から言えば、プロパンガス業界全体で5%程度の値下げが期待できます。
2014年12月17日時点で円$レートが117円ですので、為替が2012年からの約2年間で76円→117円の35%の円安に対し、原油は$107→$55の49%の下落ですから、輸入価格の差である14%程度下がる可能性があります。プロパンガス会社の原料比率は20%~75%ですので、少なくとも3~10%程度の値下げが期待できることになります。
しかし、現在の2014年9月末からの原油価格の値下がりは、サウジアラビアの値下げ攻勢が原因と言われており、同業者潰しの売り浴びせですから、競争相手が減った場合、いつ暴騰するか分からない危険をはらんでいることを忘れてはいけません。
世界的に見て最も不足しているものは電気で、その主原料は石炭と石油です。残念ながら太陽光などの自然再生エネルギーではありません。この観点から言えば、発展途上国と言われる地域の発展に伴い、必ず石油需要が高まることが言えます。昨今、兎角シェールガスが話題になりますが、一地域の技術革新に過ぎません。ただ、貧困からの発展がとても難しいのも事実で、世界経済が鈍化傾向にあると値上がりの可能性が低くなります。
歯切れの悪い回答となりますが、それだけ「輸入」は難しい問題であるとご理解頂けると幸いです。