サウジアラビアアラムコ社の通達価格の上昇が続いています。
2021年8月積みは、前年同月比で180%upの660ドルとなりました(2020年8月積みは360ドル)。
本来、LPガスは、石油の派生商品であるため原油価格に大きく影響を受けますが、原油価格の値動き、競合燃料であるLNGの値動きを無視しての高値です。
このままの値動きを維持した場合、過去最高値2012年3月1230ドルに近い価格を今冬に付ける可能性が有ります。
2012年3月は原油価格の高騰を背景にしたものですが、現在の価格上昇はインドの需要上昇を背景としており、需給バランスの崩れが原因であるとの報道です。コロナ禍が収束して経済が回復しても価格改善が見込めないため、この高値はより深刻です。
弊社の場合、価格改定基準を『2013年11月輸入価格CP$875、円$為替100.25円』に設定していますが、円$為替110円で引き直すと$795となるため、今冬の改定基準超えは必至の情勢です。
弊社の値取調査によれば、2021年9月期前後で、他社のガス料金値上げが40円/㎥~80円/㎥の幅で軒並み行われるようです。
弊社は、『2013年11月輸入価格CP$875、円$為替100.25円』であるため直近で値上げが行われることはありませんが、今冬の輸入価格にご注意頂けるようお願い申し上げます。