悪質な販売事例

先般、売り込み営業先にて遭遇した悪質なガス販売事例です。
参考事例として記載します。

2009年3月 顧客Mは、ガス会社S社と契約
 契約内容:15年契約、ガス配管設備貸与、貸与設備無償、設備金額3,661,105
2017年2月 S社は、ガス会社Iにガス営業権譲渡
2017年2月 顧客Mとガス会社Iと契約
 契約内容:13年契約、ガス配管設備貸与、貸与設備減価償却、設備金額2,363,600

【問題点】
1、貸与設備の時価額1,708,516円を2,363,600円で改定契約
2、契約期間残7年の貸与設備を13年で契約
3、無償貸与であった設備が有償とされ、実質ガス料金負担が増加
4、改定契約とされているも顧客側に不利益しか無く、I社契約内容に錯誤がある。

【結果】
1、ガス供給をジーエス社にスイッチングし、ガス料金を低減
2、I社が顧客Mに対する債務不存在を確認合意
3、I社に対し、過払い金請求を行わない事を合意
4、I社の契約内容を一切指摘しない
5、I社に対し、解決金として20万円を支払う
6、I社は、ガス供給設備を無償で譲渡

【考察】
「長い付き合い」や「大手のブランド」を優先した結果、悪質契約に引っ掛かった事案です。
解決方法としては、悪質契約の内容そのものを問題とせず、時間と実利をとって解決しました。
内容的には、過払い金として最低でも60万円以上の債権がありましたが、それを放棄して和解による早期決着を行いました。
解決金の支払いを行ったのも早期解決を行うため、I社が同意し易い環境を整えるためです。
実際問題として、I社からS社に200万円以上ののれん代が支払われており、悪質契約のペナルティーは負担しています。
顧客Mとしても、悪質業者に引っ掛かった状態を実質無料で改善できており、三方よしを形成しています。

カテゴリー: お知らせ   パーマリンク

コメントは受け付けていません。